【プロダクツ フロム シガについて】

 プロダクツ フロム シガは暮らしラボが始めた新しいプロジェクトの一つです。
暮らしラボでは県下の様々な企業と協力し「オール滋賀」体制の元で、滋賀の自然、歴史、伝統などをデザインのモチーフにした、日常的に使えて長持ちする商品を開発し、発信していきます。
県下の様々な人々と有機的に結びつきながら、ジャンルに捕われずに自由な発想での商品展開を予
定しています。
第一弾ではデザイナーSao HATAYAMA さんを迎え、高島帆布を使ったバッグ、ポーチを制作しました。高島帆布は駒田織布さん、染めは双葉工芸さんにお願いしています。



滋賀県では古くから琵琶湖の恩恵を受けた特有の産業が発展してきました。
県下各地の繊維業はその恩恵を最も受けた産業の一つといっても過言ではありません。
肥沃な土壌が織物に必要な麻や綿花、蚕のえさとなる桑などを育て、布を織る上で必要な水や湿気が川や山から運ばれるからです。
しかし、滋賀はあくまで素材や商品の製造地であり消費地ではありません。
そのため地元の人でも意外な程、滋賀が織物の産地である事を知らずにいます。それはもったいない事だと我々は考えています。
暮らしラボでは、出来る限り全ての行程を滋賀で行い、『MADE IN 滋賀」の商品を地元から発信しています。背景の分かる物作りは商品の付加価値を高め、個性となると考えています。



高島市にある駒田織布では大きな工場にいくつもの織機が所狭しと並びカシャンカシャンと小気味よい音を立てて動いています。
こちらの工場では麻などの切れやすい繊細な繊維から工業用の分厚い綿織物まで幅広い種類の布が織られてます。織られた布は、人の目によって検品にかけられています。
暮らしラボでは8号帆布を仕入れています。

暮らしラボでは帆布本来の色である生成りを産地ならではの色と捉え、その色を活かした商品作りを心掛けています。しかし、仕入れた帆布をそのままの状態で染める事は出来ません。
付着しているゴミや油が染めの邪魔するので、それらを取り除く必要があります。
通常、その作業と一緒に布を白く漂白して染まりやすいように加工しますが、暮らしラボではあえて漂白せずに染めやすくする加工のみを県内の業社にお願いしています。




その布を豊郷町の双葉工芸で染めてもらいます。
双葉工芸は今でも手捺染という伝統的な手法にこだわり、日本各地から来る注文に真摯に応えられています。多い時では一つの柄に20色近く色を使う事もあり、一色ずつ手で染められて、色が重なり美しい模様が表れる様子は感動します。我々も何度も通って納得のいくまで色を出してもらいました。このようにして暮らしラボの帆布や麻は職人の技や技術が集まって出来ています。

滋賀県内で全ての行程ができれば、おもしろいだろうな、魅力あるものができるかもしれないなと簡単に考えた一つのアイデアが様々な方との出会いでようやく実を結びました。いろいろな方の思いがつまった一枚の布を暮らしラボで商品にしています。
素材を活かし、はやりに流されず長く使える日々の道具としての布製品を提案しています。そして協力企業の持つ技術力の高さ、職人技の妙を暮らしラボの製品を通して感じてほしいです。そして少しでも滋賀に興味を持ってもらうことができれば嬉しいです。

暮らしラボ